「てんぱくくん」の基本調整法

このページでは、小・中学生や「てんぱくくん」を始めて飛ばす方に、「てんぱくくん」を飛ばす基本的な調整法について説明します。
「てんぱくくん」は、接着剤を使用せず、ホッチキスのみで組み立てる紙飛行機です。フリーフライトと呼ぶ飛ばし方で飛ばします。
フリーフライトは文字通り、手から離れた後は、すべて「てんぱくくん」の性能と、その時の気象の 条件で勝手に飛ぶ形式で、地上から操縦することは出来ません。
したがって、「てんぱくくん」は、「どの様に調整して飛ばすか」 で結果が決まってしまいます。 また、紙ですから その時々の天候や湿度などでも、機体が微妙に変化します。したがって、毎回、その前の飛行の状態を観察して
「何処を、どの様に調整すれば良いか」 を判断して調整しなければなりません。
この「微妙さ」 が、実は大変面白く、奥の深い遊び(競技)になるのです。
「てんぱくくん」も飛行機であり、空を飛ぶ原理は、実際の飛行機(グライダー)と同じですから、 すべて理にかなった調整が必要になります。

機体を正面から眺めて見よう

上の写真は、出来上がった「てんぱくくん」を正面から見たものです。写真のように、 翼がゆがみなく一直線になっているか、左右対称になっているかなど確かめましょう。 ゆがんでいたりしていたならば、指で翼をしごいて、写真のように修整しましょう。

飛ばしてみる

翼の修整ができたら、基本調整の試験飛行をしてみましょう。 試験飛行は風の無い時、或いは室内でします。
機体の重心付近を持ち、目の高さから水平に前に押し出す感じでそっと投げてください。
決して激しく投げないで下さい。そして、  どの様に飛んだか シッカリ観察して下さい。

飛び方のいろいろ

あなたの「てんぱくくん」はどのように飛びましたか?

飛び方1
このように飛んだ「てんぱくくん」は基本調整は完了です。

飛び方2

このように飛んだ「てんぱくくん」は、重心が後ろ過ぎるか尾翼の後端があがっています。
尾翼と主翼が水平になるように修整しましょう。
それでもうまくいかないときは、尾翼の後端(右の写真の部分)を点線に沿って下に少し折り曲げてみましょう。 飛び方1ように飛べば基本調整は完了です。

飛び方3

このように飛んだ「てんぱくくん」は重心が前過ぎるか尾翼の後端がさがっています。
尾翼と主翼が水平になるように修整しましょう。垂直尾翼が直角にまげてあるかも確認しましょう。
それでもうまくいかないときは、尾翼の後端(右の写真の部分)を点線に沿って上に少し折り曲げてみましょう。飛び方1ように飛べば基本調整は完了です。

飛び方4

図のようにスーと飛んで、左か右、どちらかに傾いて、そのまま落ちてゆく。

飛び方4のように飛んだ「てんぱくくん」は主翼がねじれているか胴体が曲がっています。 もう一度「てんぱくくん」を正面から眺めてみましょう。

ゴムカタパルトでの発射

基本調整が完了したらゴムカタパルトで飛ばしてみましょう。

発射のスタイルは、面倒な説明より、写真を参考にして下さい。
左利きの場合は反対になります。

まず、前に人がいないことを確認してください。
左の写真のようにして水平に軽く発射させます。機体は飛び方1 のようにまっすぐ水平に飛んでいくはずです。
飛び方2 や飛び方3 のように飛ぶときは基本調整をしなおします。

水平発射で、飛び方1のように飛ぶようになったら、本格的に飛ばして見ましょう。




本格的に飛ばすには、右の写真のようにゴムカタパルトを 真上に向けて、垂直発射させます。 視線はゴムの延長線上に定めます。 上手に調整すれば、高さは30m以上に昇り30秒程度飛びます。
まれにサーマル(上昇気流)に乗ると、そのまま上昇を続け、ついに見えなくなってしまう事もあります。
これを「視界没」と言います。 機体が無くなるのは残念ですが、気分は最高です。
さあ、あなたも視界没を目指して楽しみましょう。





もどる

inserted by FC2 system